クメール王朝ヴァルマン家は、アンコールに壮大な寺院群を築くという大事業を掲げています。
幼王として即位したアレインダマ1世は、前回までの12年間で静かに力を蓄え、武人としての才を開花させました。
今回の物語では、若王が初めて本格的に外へ踏み出し、巡礼・継承試練・戦功の積み上げを通じて、王としての正統性と威信を確かなものへと変えていく姿を追います。
そしてその先にあるのが、アンコールの象徴となる首都総合寺院の二次拡張。
892〜904年の12年間、アレインダマ1世が「聖人」として列せられ、寺院拡張の条件を一つずつ満たしていく過程を、今回の第5回で描いていきます。
【あらすじと今回の目標】
さらっと前回までのあらすじ。
現在のカンボジアに勢力を築くクメール王朝ヴァルマン家は、アンコールの地に強大な寺院群を築くことを目指しています。
若王として即位したアレインダマは、マンダラ方針と合致する武人に成長。
名実ともに新王として歩み始めるのが今回のお話です。
■ ヴァルマン家の歩み
■ 現在の世界線
では、現在の世界情勢をどうぞ。
唐王朝が史実より早く滅亡して、中華には小王国が乱立しています。
草原はキルギス族が勢力を伸ばしています。
イギリス方面では、アイルランドがスコットランドの大部分を占拠しています。
続けて首都アンコール周辺です。
相変わらずパガンとシュリーヴィジャヤがライバル的な立ち位置です。
■ 今回の目標:首都総合寺院の二次拡張
目標となる寺院拡張には「拡張開始の条件」からの、必須儀式である「相応しさを示す儀式開始条件」と言う形で、2段階のハードルがあります。
(第二回で紹介した際には、後者の条件にしか触れていませんでした。)
| カテゴリー | 必須条件 | 判定 |
|---|---|---|
|
① 拡張開始の条件 (独立・献身Lv・正統性など) |
アンコールに総合寺院がある(廃墟不可) | ◎ |
| 独立勢力 / マンダラを制定済 | ◎ | |
| 献身レベル3以上 | ◎ | |
| 臣下(封臣?)が10人以上 | × | |
| 正統性レベル4以上 | × | |
|
② 儀式の開始条件 (軍事・武勇・実績など) |
家長であること | ◎ |
| 軍事能力20以上 / 武勇15以上 | ◎ | |
| 武勇12以上の勇士を6人雇用 | ◎ | |
| 巡礼者特性所持かつ経験値50以上 | × | |
| 計9回戦争勝利 | × | |
| 指揮戦闘で15回勝利 | × |
ステータスや勇士の数はクリア済み。今回の課題は「臣下を増やす」「正当性を上げる」「巡礼経験を積む」「実戦で勝つ」の4点に絞られました。
更なる(三次)寺院拡張を見据えて、特に軍事能力・武勇の強化に関して貪欲に進めて行きます。
【若王アレインダマ1世の巡礼と試練】
■ 継承試練の失敗
892年12月、まずは「巡礼者」特性を得るべく、先王も歩んだ聖地カーンチープラムへの旅路につきました。
しかし出発直後、忘れていた大きな壁が立ちはだかります。
「マンダラ継承の試練」の発動です。
軍事試練「破壊の舞」こそ、その武才をもって成功させたものの、他2つの試練でことごとく失敗。
- ● 諸侯の離反:朝貢国が一斉にクメール王朝から離脱
- ● 宗教的権威の失墜:献身レベルが2段階低下
■ 巡礼の成功・果たされた誓い
思わぬ躓きを見せたアレインダマですが、巡礼の旅自体は順調そのもの。
894年3月、無事に聖地へ到達。
「巡礼者」の称号を得たことで宗教的権威を取り戻し始めると、粘り強い外交交渉により、離反していた朝貢国もほぼ復帰。
さらに、戴冠式で掲げていた目標を4年越しに達成しました。
- ● 特性獲得:「巡礼者」獲得により献身点と評価を改善
- ● 正統性の向上:戴冠式宣誓達成により一気に134もの正統性を獲得
- ● 体制復旧:外交により諸侯が再びマンダラへ帰還
失策を乗り越え、より強固な正統性を手にしたアレインダマ。
アンコールへ帰還した王は。更なる正統性の確保と共に、周囲への武威の浸透、すなわち「戦功」の積み上げに向けて動き始めます。
(※ここからの軍事行動は圧倒的なワンサイドゲームが続いたため、主要な戦果のみを追って進めます)
■ 競技会優勝と、頼れる勇士「敬之」
895年4月、マンダラ儀式へと向かう旅路の途中で、アレインダマは「密林の追跡者」特性を獲得しました。
ジャングルが広がるカンボジアの地で陣頭指揮を執る王にとって、これ以上ないほど心強い武器となります。
同年9月にはランパンの競技会(独演会)に招待されました。
当初は伏兵扱いの評価でしたが、ここで見事なパフォーマンスを披露。
前評判を大きく覆して優勝を飾り、多額の賞金とともに貴重な正統性と威信点を獲得しました。
勢いに乗るアレインダマは、国内の基盤整理にも着手。
896年1月、関係の改善が進んでいたバヴァナディティヤから最後の領土を剥奪し、マンダラ体制のさらなる一元化を図ります。
放浪の身となった彼を不憫に思った王は、廷臣として彼を再び宮廷へと迎え入れました。
さらなる領土拡張を見据え、王は優秀な勇士の確保に奔走します。
そこで婿入婚により迎え入れたのが、(槇原)敬之です。
軍事・武勇ともに圧倒的な才覚を誇る彼は、これからのクメール軍の要となることでしょう。
早速、敬之君と一緒に請求権行使して戦闘開始。
圧倒的な力で勝利を収めています。
■ ジャヤヴァルマン3世の遺臣たち
アレインダマ王の親政が落ち着きを見せ始めた頃、先王の時代からヴァルマン家を支え続けてきた功臣たちが、一人、また一人とこの世を去っていきました。
897年、数々の戦場で勝利をもたらした名将バラプトラが死去。
かつて領地を剥奪せざるを得なかった(?)、バヴァナディティヤ。
苦杯を飲み続けてくれた彼に、アレインダマは家門存続のため男爵領を授与して報いました。
そんな彼も、900年にその波乱の生涯を閉じました。
さらに、女性ながらに元帥として長らく軍を支え続けたマニデヴィも、902年に遠行。
クメールの軍事基盤を築いた柱が、また一本失われました。
建国から今日まで、クメール王朝の礎を築いてきた巨星たちとの別れ。
それは、アレインダマ1世が本当の意味で「自らの時代」を切り拓かなければならない時代の訪れを告げていました。
【寺院二次拡張への道】
■ 聖人となった若王アレインダマ
戦功の積み上げは着実に進みます。
897年にボトゥムサコールを屈服させ、900年にはスコータイを諸侯化。
さらに901年7月、ヴィエンチャンを諸侯化したことで、ついにアレインダマは聖人として列せられました。
翌8月にはバイカーの諸侯化にも成功し、戦闘勝利15回を達成。
寺院拡張に必要な条件はすべて整ったかに見えましたが…なぜか寺院アップデートが実行できません。
※ここで破壊性マンダラのレベルを1段階上げて3にしました。
拡張の相応しい儀式と同条件のようなので。
■ 二次拡張を阻む封臣達の『罠』
寺院拡張に移れない原因を調査したところ、意外な事実が判明しました。
「同王国内に3つ以上の寺院が存在すると、新たな拡張が不可」という制約に引っかかっている模様。
いつの間にか、公爵2名が独自に寺院を築いており(②③)、アンコール王領内の許容数をオーバーしていたのです。
手の打ち方が分らぬまま、無為に時間を過ごしたある日、普通に廃止の呼びかけを出来ることを発見しました。
こえで、有能でない方の公爵に廃棄を要請。904年、これでようやく、悲願の二次拡張がスタート出来ます。
負担額の増加で寄進が集まるか不安もありましたが、蓋を開けてみれば応募者多数。
無事に着工へと漕ぎ着けました。
完成まで8年という大事業。アレインダマ王は、完成の日をどのような姿で迎えるのでしょうか。
次回更新をお待ちください。
■ 寄付項目とボーナス一覧
ここで、第二段階における寄付項目と効果・コストをまとめました。
必要資金が300に増え、金銭面での負担が増大しています。
それにも関わらず、先述の通り寄付には、皆さん前向きです。
…税金もっともっと絞っても、イケるのかもね。
| 寄付項目 | 効果・ボーナス | コスト | 備考 |
|---|---|---|---|
| ■ 義務的な寄付 | |||
| 相応しさを示す儀式 | なし | なし | ※寄付不可 |
| 火山岩 | 威信点 +440 | 金300 | - |
| 持ち送りアーチ門 |
威信点 +265 献身点 +175 |
金300 敬虔点375 |
- |
| 神聖な像 |
寺院領税金 +5% 献身Lv毎に税金+0.1/月 |
金300 敬虔点375 |
- |
| 労働者 |
補充率 +20% 建設時間 -15% (15年間) |
敬虔点500 | - |
| ■ 任意の寄付 | |||
| 破壊の像 |
軍事 +1 徴募/守備兵規模UP |
金300 敬虔点500 |
※寄付不可 |
| 金めっきの丸堂 |
正統レベルごとの 敬虔点 +3% |
金300 | 純金じゃないんだ… |
| 一族の寺院複合施設 | 一族に栄誉点 +150 | 金300 敬虔点500 |
※一族のみ 寄付可? |
完成まで8年と書きましたが、宮廷職のクロン・グランで短縮をかけての数字です。
何もなしだと、10年くらいかかりそうですね。
■ 時代の交代、そして「聖なる王」の治世へ
今回の第5回は、いわばクメール王朝の「脱皮」を描く物語となりました。
先王ジャヤヴァルマン3世の時代を支えたバラプトラやマニデヴィといった巨星たちが次々と世を去る中、アレインダマ1世は自らの力で新たな時代を切り拓くことを余儀なくされました。
マンダラ継承試練での手痛い失敗、そして諸侯の離反という絶望的なスタート。
しかし、聖地への巡礼と戦功、そして競技会での華々しい優勝を経て、彼はついに「聖人」の称号を手にしました。
失敗を糧にして正統性を高めていく姿は、若き王の成長譚そのものです。
✨ 今回のハイライト
- 継承試練の失敗から、巡礼と外交で奇跡のV字回復
- 新進気鋭の勇士(槇原)敬之の加入と圧倒的カチコミ
- 「封臣の勝手な寺院建設」という罠を突破し、悲願の二次拡張着工!
莫大な寄進額にも関わらず、前のめりで協力してくれる家臣や民たち。
「これだけ資金が集まるなら、もう少し税を絞っても……?」という邪念(?)もよぎりますが、すべてはクメールの繁栄のため。
完成まであと8年。アンコールにそびえ立つ聖なる塔が完成する時、アレインダマ1世はどのような王となっているのか。
次回の更新も、どうぞお楽しみに!










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