(全席分の前売券を予約購入。)
作法とかは気にしなくて大丈夫でした。
床の間を見ると掛け軸と、十文字槍が飾ってありました。
師範いわく、「その槍は恐らく血を吸っている」(言い回しが格好いい!)とのことで、実践で使われた(らしい)物のようです。
しつらえの写真でお茶を濁します。まずは茶器の写真。
全景が映らなくて残念ですが、短冊の上に朱傘が指してあります。
堅苦しい席ではなく、気軽にお茶席を体験できます。
(前日夜に慌てて調べた、付け焼刃のメッキがポロポロ剥れずに済みました…。)
尚、茶席の写真はお断りしてから撮影しています。
それでは、観覧記を以下よりどうぞ。
こちらが会記です。見難い場合はクリックすると拡大されます。
それでは、観覧記を以下よりどうぞ。
萩大茶会編
※()内は茶席の開催場所です。
流派名のリンクは、ウィキペディアに繋がっています。参考までに。
~表千家(萩博物館)~
なんとなく、表千家主催の茶席をスタートにしました。
表千家(おもてせんけ)は、茶道流派の一つ。千利休を祖とする千家の家督を継いだ千家流茶道の本家であり、宗家は京都市上京区小川通寺之内通上るにある。
茶席のしつらえです。
掛け軸があって御花があって、素人の私でもイメージの沸く、正統派って感じの席です。
テーブルがいくつか並べてあり、10人程度まとめてお接待されます。
お茶菓子のゆず饅頭を頂き、お茶で口をリセット。
表千家は泡を立てずに、お茶の渋味もそのまま味わうそうです。
結構な御手前でございました。
頂く前の写真?撮り忘れましたけど。
少しショックなことが。名椀でお茶を飲み損ねました。
3人目までのお客さんは、銘のある茶碗でお茶を頂いていたのです。
3人目までのお客さんは、銘のある茶碗でお茶を頂いていたのです。
奥から数えて3つ目の白地茶碗。「乾山写青楓」という銘の茶碗…! |
実は、受付時に3人目だったのですが…
「がっつくこともあるまい」と思って4人組の方へ席順を譲り…6番目で入ったんです。
その結果が名椀ロス!
そうだと知っておけば譲りはしなかった…!がっついておけば良かった…!
素敵な煙草道具一式も置かれていました。
~遠州流(指月公園)~
表千家ときたら裏千家!と行きたい所ですが、裏をかいて遠州流です。
遠州流(えんしゅうりゅう)は小堀政一(遠州)に始まる武家茶道の一派である。 ~中略~遠州独特の美意識を加えた「きれいさび」と称せされている華やかな内に一抹の寂しさを宿していると言われる。指月公園(萩城跡)内の「花江茶亭」で開催されいました。
藁ぶきの立派なお茶室ですね。ちなみに、この会場で献茶会も実施されています。
※今回は表千家からだったので見れず。
奥の方に師範が座っていらっしゃいます。 |
こちらは、野点のお茶です。
庭の各所に朱布を敷いた椅子が設置してあり、好き好きに座って頂くスタイルでした。
会記はクリックすれば見えると思います。 |
天気にも恵まれていたので、のんびりとお茶を頂けました。
肩肘張らない気楽な感じが、遠州流の神髄と言ったところか!(適当です。)
一服してから茶室にお邪魔しました。
茶席に筍が飾ってあったのが印象的。こんなに立派に飾れるとは…。
茶碗が十五夜で水差しが半月だったので、竹取姫に見立てて竹飾りでしょうか。 |
鎮座されている師範から、茶室の謂れなどのお話を伺いました。
~茶室の謂れウンチク~
曰く、ここは茶道で定義する所の茶室として使われていなかったとこのこと。
曰く、ここは茶道で定義する所の茶室として使われていなかったとこのこと。
その理由に、こっそり(でもないけど)武器を持ち込めた点を挙げられていました。
(写真を見て頂けると分かりますが、躙口(にじりぐち)がないです。
縁側からスイッと上がれますね。つまり、刀を差したまま茶室に入れてしまう。)
本来茶室は武器持ち込み禁止。
茶席を装いつつ、ここで倒幕に関しての密議を交わしていたそうな…。
~ウンチク終わり~
床の間を見ると掛け軸と、十文字槍が飾ってありました。
掛け軸は毛利敬親公直筆だそうです。 |
師範、ご高齢なだけあって色々面白い話を御存じでした。お話が聞けて良かった。
~裏千家(萩市民館)~
裏千家(うらせんけ)は、茶道流派の一つ。裏千家の名称は、 千利休 からの家督を継いだ本家の表千家(不審菴)に対し、今日庵が通りからみて裏にある意。締は裏千家です。
こちらはお茶をしっかり泡立てて、苦味を少し控えた味に成っているそうです。
表千家と同じく座席が並べてあり、30人で一度にお茶を頂くスタイルでした。
表千家と同じく座席が並べてあり、30人で一度にお茶を頂くスタイルでした。
お茶菓子に夏蜜柑羊羹が!蜜柑の中身だけ取り出して羊羹を流し込み、頂く際には皮ごと食べられる高級お菓子です。
…写真があればよかったんですけど撮り忘れました!
しつらえの写真でお茶を濁します。まずは茶器の写真。
楽茶碗もありました。脇窯(≒分家)製らしいですが、それでも私みたいなミーハーの目を引きますね。
花入れに竹を豪快に使うスタイルが素敵ですね。
見栄えが良かったですよ。
折角なので楽茶碗触っておけば良かった…!
(たぶん)窯元直売で、少しお安い値段で茶器が買えます。
萩焼祭り編
市民館と、道路向かいの明倫館では萩焼き祭りも行われています。(たぶん)窯元直売で、少しお安い値段で茶器が買えます。
戦利品
無骨な萩焼に、白の釉薬をぶっかけた荒々しいものを狙っていたのですが、そういうものは今回少なかったです。変わりに一目ぼれしたお皿と茶碗を購入。船崎 透 氏作 |
品の良い黒色とアクセントの青に惹かれました。
ホントは白の釉薬だけど、下地の黒と混じって青に見えるそうです。面白いなぁ。
裏面は、「透」って彫ってあるのかな。
もうひとつは、天目っぽく見えなくも…ない…感じのご飯茶碗。
一目ぼれですが、こっちは正直衝動買いだったかなぁと反省中。ま、いっか。
って思ったけど、帰って改めてみると…イイ。裏面の武骨な感じがイイ。
買ってよかった…。
まとめ情報
駐車場
私は萩市民館に駐車しました。明倫館にも駐車可能で、朝一番は空いていました。
午後からは満車の看板が。出待ちで並んでいましたね…。310円で1日駐車可能です。
タクシーは1時間に1本ですが、無料なので便利。
各会場アクセス
市用意の交通機関
市が用意した循環バスやジャンボタクシーで、各会場を回れます。タクシーは1時間に1本ですが、無料なので便利。
萩博物館→指月公園までは一度、ジャンボタクシーを利用しました。
運転手のオジサマがゆる~い感じで好感の持てる方でした。
徒歩推奨(元気なら)
茶会の行われた各会場は、歩けない距離ではありません。
市民館~博物館が15分、博物館~指月公園も15分くらいで歩けました。
気候も良くて、萩の城下町を散歩しているだけでも面白かったですよ。
道中には萩焼のお店やカフェなども沢山ありますので、立ち寄りながら向かうのも面白いと思います。
気候も良くて、萩の城下町を散歩しているだけでも面白かったですよ。
道中には萩焼のお店やカフェなども沢山ありますので、立ち寄りながら向かうのも面白いと思います。
情緒溢れる萩城下町 |
今回は、堀内地域の住民の方が、街案内のイベントもされていて活況がありました。
ボランティアでしょうね。連休中にご苦労様です。有難うございます。
総括
また機会があれば、覗いてみようかと思いました。お近くの方は行って損はないと思いますよ。
次回は、献茶会も見学しようかと。
お茶会は今回済ませたので、萩焼を眺める方をメインに参加できそうな気がします。
アレなら作陶体験とか行っても良さそう…!
そういえば、お茶会の3地点制覇したので記念品を頂きました。
ヒノキ製、ニス仕上げのコースターです。手が込んでる…!
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